シェフ白石が一人帰路についた3日目は生憎の小雨模様
残った我々4人は観光スポットを巡りながら能登半島半周の旅に出ることに
観光スポットを回りながら次なるキャンプ地、不健康なメンバー4人が滞在するには正にうってつけと思われる「石川県健康の森」キャンプ場を目指すのである
まず我々が最初に向かったのは「見附島」その姿から別名「軍艦島」とも呼ばれる
見附島がある海岸は「えんむすびーち」と呼ばれる恋人の聖地となっており、浜辺にある縁結びの鐘を鳴らしてカップルたちが愛を誓います
じゃじゃじゃじゃ、アニジャ君愛を誓おうじゃないか
なんでアンタとだよ
だってアニジャ君には愛を誓う相手がいないだろ
35歳にもなって
うるさいんだよぉ
だからオレが横に並んでやろうじゃないかって言ってんだ!
なあんで男どうしで愛を誓い合うんだよお、おかしいだろう
じゃじゃじゃじゃ、アニジャ君、愛の鐘を鳴らしてみるよぉ
ゴォォォォォン!!!!
だぁぁぁぁ‼うっさいよ!
思いのほか大音量だったね アニジャ君
びっくりするだろう!
ほら見てごらんなさいよ、オトジャくんと黒坂さん…何とも微笑ましい姿を
だから男同士で並んで立って!俺たち周りからホモだと思われんぞ!
さてさてせっかくだから縁結びの絵馬でも書くとするかな…この旅で良い出逢いがありますように…
カブの後ろに乗せて下さいっ♡て突然巨乳美女が現れます様に…
サイテーだな!アンタのカブの後ろは座れね―だろ!
そん時は箱捨てる、射出する…何もかも…
次に我々が目指したのは海水から塩を作る揚げ浜式製塩法が残る奥能登珠洲
途中偶然にもこの日開催されていた大谷川の鯉のぼりフェスティバルに遭遇
その壮観な光景に思わずバイクを止めてしばし見学することに
この後道の駅すず塩田村塩野資料館に立ち寄り今晩の肉料理に振るべく塩を調達し次なるスポットを垂水の滝を目指す
海へ直接そそぐ滝は落差およそ35m、別名「吹き上げの滝」とも呼ばれていて厳冬期の強い海風が吹く日は、滝が重力に逆らって左右に大揺れしながら、空に向かって上り始め、時には、滝口からそのまま真っ逆さまに吹き上がる様は冬の風物詩だそうだよアニジャ君
聞いてるかい?
腹が減ったよぉ、メシ食わせろよ~
アニジャ君忘れたかいドイツでの出来事を
だろ
いいじゃねーかぁ今日は走行距離短いし、時間に余裕あんだろう
昼飯食わせろって言ってんだっ!
こうして我々は今日の走行距離が短いことに油断してのんびり昼食をとることになるのである
その後千枚田に到着した我々
ここも勉強したね、アニジャ君
千枚田の本当の田んぼの数は?
…
ペシッ
イテッ
って勉強しただろう
覚えてねーよ、そんな事
ぺしっ!
こうして能登半周ツーリングを堪能した我々は途中スーパーで大量に買い込んだ食材を荷台いっぱいに積み込んで今夜の宿泊地へ向かうのであった
ゆっくり昼食を摂ってしまったので、結局後半は激走…で…