本日ご紹介させていただきますのは東京よりお越しで初めてご依頼をいただきましたM様
2008年式のCB1300SBです
ご依頼はヤマモトレーシングさんのセパレートハンドルの取り付けでございます
今回はブレーキ、クラッチマスターがSTDのままでしたのであまり苦労もなくスムーズに進行しましたでしょうか
ただ、どうしても気になってしまうのがトップブリッジに残るハンドルポスト取り付け部
最初はラバーマウントで圧入してあるだけかと思いプレスで押してみたりしてみましたが
取れません…
最後は頼みの綱のガレージサムさんへ
チュイイイイン!!
ガガガガガガガガ!!
過去に完全撤去したのは一度だけ県内のM様のみ
乗りかけた船でした
大変申し訳ございませんが現在は承っておりませんので足カラーズ
気になるお客様は同じくヤマモトレーシングさんからトップブリッジ発売されております
さすが!痒い所に手が届いてます
来年3月までにウチもオリジナルトップブリッジの発売をもくろんでおりますので待てるお客様はご期待ください
しゅんごいの造ります!!
シレっと宣伝したな!
勢いに任せて!
金の亡者が!
おっこれはビンボー村の住人アニジャ君じゃないか
今日も金をせびりに来たのかい
だから貧乏じゃねぇーつうの!!
親が見てたらどう責任
とんだよ!!
チームHKS 最後の参戦となった2017年
やっぱりね!もう分かってましたっ
エースK・ブンゲン不在の中選ばれたライダーは
チームオーナー T・スズキ
同じくチームオーナー H・シモジ
加えて メカ・神ジョーにK・オトジャの4名体制
目標は表彰台
過去のリザルトから導き出した目標周回数はフルコースコーション無しで230ラップ
ここからピットストップのロスタイムを引いて諸条件を考慮し設定したアベレージタイムをライダーに伝える
目標を設定されたライダーは例年になくサーキットへ向かい練習に励んだ
早々に目標タイムをクリアーしたのはメカ・神ジョー
ほどなくK・オトジャもクリアー
T・スズキは苦戦していたが昨年のチームベストをたたき出すなどいざ本番には強い
例年アベレージタイムが安定して速いH・シモジも心配は無かった
今までおろそかにしていた燃費計算も精度を出すため何度も計測し計算した
ピットクルーの練習も店の工場前で何度繰り返し行った
「言っとくけどなぁ!俺たちピットクルーは毎年真剣にやってんだよ!」
「真剣にやってねーのはチームの方だろ!」
副監督兼クイックチャージャー担当のアニジャが吠える
しかし、給油練習をこれまでになく真剣に取り組んだアニジャはさすがだ
給油の相棒となるT・ミノグチとのコンビネーションもバッチリだった
さらには副監督としてタワー3階に呼ばれた際の腰の曲げ方キッチリ90度!の練習も怠らなかった
高島政伸ばりの「ウチのライダーが…申し訳ございませぇぇん」も板についてきた
チーム、ライダー、スタッフが初めて同じベクトルを持った
一方で、ライダーは日々速くなっていった
が、
監督Y・テンチョーは楽観することなくライダーとのミーティングの度に常に2つのことを伝え続けた
1つ、本番では個々のベストタイムは狙わない、チームの勝利のみに集中すること
もう1つ!みんなで仲良くやるレースはしない!相手を抜くときには危険の無い範囲で遠慮なく抜き去る!そこに愛は要らない!と
これには昨年起きた象徴的な出来事に由来していた
レース終盤、H・シモジがイエロー無視をしたと判断されペナルティーの裁定が下った
既にライダーチェンジを済ませておりコース上で走るT・スズキにブラックフラッグが降られピットストップペナルティが課せられた
事情が分からないT・スズキはレース中にもかかわらずその時こう思っていたことをレース後の打ち上げで明かした
「ん?なんで俺にブラックフラッグ?」
「そおかぁ、分かった、前走者の抜き方がえげつないからだ!」
「愛が無いからだ!!」
「…」
「私も長年レースやってきましたが、明らかなラフプレーは別として抜き方に愛があるかどうかでブラックを振られたライダーを見たことが無いのですが…」
「え~本当?絶対そうだと思ってた」
このチームの住人は愛に満ち溢れていた…
悪いこととは言わないが、我々がやっているのはライバルを抜き去り前に出てナンボのレースなのだ
競争なのだ!
その事を前夜のミーティングまで言い続けた…
ついでにミニバイク耐久の前日に行われた監督自らのレースが5位だったことを伝えたのであった
久しぶりに前監督T・ミツイも観戦に訪れたY・テンチョーのレース
Y・テンチョーは大人の取るべき行動をこんこんと、しつこく、何度も何度も諭したのであった
大人のとるべき行動を、大人げない大人が延々と…
表彰台は6位まで乗れると
世話になってる人をさておいて上回る結果を残した場合
その人はどう思うだろうかと
皆考えてほしいと…
目指すは…
そう!
6位!!
俺に恥をかかせんなってことを!みな肝に銘じておけぇぇぇい!!
と深夜に及ぶまで滾々と監督Y・テンチョーは語り続けたのである
そして我々は2017年6月18日決勝当日を迎える
つづく